話題のハンドケア血みどろピーリングと自宅での実践法

話題のハンドケア血みどろピーリングと自宅での実践法

ふと自分の手を見たとき、手の甲のごわつき、くすみ、乾燥による小ジワが気になったことはありませんか?顔のスキンケアは毎日欠かさず行う一方で、手元のケアはつい後回しになりがちです。でも、手は顔以上に年齢が出やすく、意外と人からもよく見られるパーツでもあります。

そんな手元の悩みを解決するハンドケアがSNSなどでも話題になっています。それが、少し刺激的な名前ですがハンドケア専門店で行われている「血みどろピーリング」です。

「血みどろ」と聞くと少し驚いてしまうかもしれませんが、これは肌を生まれ変わらせるための本格的なハンドケア技術の一つです。「名前は聞いたことがあるけど、一体どんなものなの?」「サロンでしかできない高価な施術なのでは?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

この記事では、話題の「血みどろピーリング」とは何か、その効果、ハンドケアサロンでの施術内容から、「自宅で安全に実践する方法」まで、解説します。

そして、ピーリング後の最も重要な「アフターケア」についても詳しくご紹介します。ピーリングでデリケートになった肌を守り、その効果を最大限に高めるためのおすすめアイテムとして、日焼け止めハンドクリーム「H365」の活用法も提案します。

あなたもご自宅でサロン級のハンドケアを実践してみませんか?

 

血みどろピーリングとは

「血みどろピーリング」という名前は、その施術内容や効果よりも、使用するピーリング剤の「色」に由来しています。このトレンドの火付け役となったのは、カナダ発の人気コスメブランド「The Ordinary(ジ・オーディナリー)」が発売した「AHA 30% + BHA 2% Peeling Solution」という製品です。

このピーリング液が、まるで血液のような真っ赤な色をしていることから、美容感度の高いインフルエンサーやユーザーたちがSNS(特にTikTokやInstagram)で「#bloodpeel」や「#血みどろピーリング」と呼んで紹介したことで、世界的にバズりました。

本来は顔用の製品として開発されましたが、その高い角質除去効果が注目され、「顔よりも皮膚が厚い手の甲のケアに応用できるのでは?」と、ハンドケアの分野でも注目されるようになったのです。

「血みどろピーリング」は、その実態としては「高濃度のAHA(アルファヒドロキシ酸)とBHA(ベータヒドロキシ酸)を使用したケミカルピーリング」の一種です。化学の力で肌表面の古い角質や毛穴の汚れを溶かし、肌のターンオーバーを強力にサポートする美容法なのです。

実際にQoo10で購入してみました。

The OrdinaryのAHA 30% + BHA 2% Peeling Solution

 

血みどろピーリングの歴史と発祥

前述の通り、「血みどろピーリング」というキャッチーな名称の歴史は、ここ数年のSNSトレンドと共に始まったもので、非常に浅いです。

しかし、「ケミカルピーリング」そのものの歴史は非常に古く、その起源は古代エジプトにまで遡ると言われています。クレオパトラが美肌を保つために「サワーミルク(発酵した牛乳)」の風呂に入っていたという逸話は有名ですが、これはサワーミルクに含まれる「乳酸(AHAの一種)」によるピーリング効果を利用していたものと考えられています。

近代に入り、皮膚科学の発展と共に、グリコール酸(AHA)、サリチル酸(BHA)、TCA(トリクロロ酢酸)など、様々なピーリング剤が開発され、主にニキビ跡やシミ、シワの治療として皮膚科医の管理下で行われてきました。

そして近年、美容医療のハードルが下がるとともに、「The Ordinary」のような高濃度でありながら手頃な価格の製品が登場したことで、ピーリングは「治療」から「日常のスペシャルケア」へと変化しました。この流れがハンドケアにも波及し、「血みどろピーリング」という形で、手の甲のエイジングケアとして注目されるようになったのです。

 

血みどろピーリングの効果

「血みどろピーリング」をハンドケアに取り入れることで、手の甲に対して具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。そのメカニズムと共に解説します。

  • 古い角質の除去(ごわつき・くすみの改善)
    AHAとBHAが、肌表面に蓄積した古い角質(アカ)を強力に溶かして除去します。これにより、手の甲を触った時のザラつきやごわつきが一掃され、キメの整った滑らかな肌触りへと導きます。また、角質が厚くなることで起こる「くすみ」も改善され、透明感がアップします。
  • ターンオーバー(肌の再生)の促進
    加齢や紫外線の影響で遅れがちな肌のターンオーバー(生まれ変わり)を、ピーリングが強制的にリセットし、正常なサイクルに戻す手助けをします。
  • スキンケアの浸透力アップ
    肌表面を覆っていた不要な角質がなくなることで、その後に使用する化粧水やハンドクリームの美容成分が、肌の奥(角質層)まで格段に浸透しやすくなります。ピーリング後の肌は、美容成分をぐんぐん飲み込むスポンジのような状態になっているのです。
  • シミ・色素沈着の予防
    ターンオーバーが促進されることで、シミの原因となるメラニン色素が肌に滞留するのを防ぎ、スムーズな排出をサポートします。すでにできてしまったシミを完全に消すことは難しくても、全体的な色ムラを整え、くすみを晴らす効果が期待できます。
  • ハリ・ツヤの改善(コラーゲン生成促進)
    特にAHA(グリコール酸など)には、肌の真皮層に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する作用があるとも言われています。これにより、肌の内部からハリと弾力が生まれ、乾燥による小ジワやハリ不足の改善にも繋がります。


ピーリングによる肌の再生効果

ケミカルピーリングの効果をさらに深く理解するために「肌の再生メカニズム」について少し触れておきましょう。

ピーリング剤で肌表面の古い角質を除去する行為は、肌にとっては一種の「軽いケガ」のようなものです。肌は「表面が剥がされた!」と感知すると、急いで新しい皮膚を作って修復しようとする「創傷治癒(そうしょうちゆう)メカニズム」のスイッチを入れます。

このスイッチが入ると、肌の奥(基底層)では新しい細胞が活発に作られ始め、肌のターンオーバーが加速します。さらに、真皮層の線維芽細胞も刺激され、「肌を補強しなければ!」とコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌のハリや潤いを保つ成分をいつも以上に多く作り出そうとします。

つまり、血みどろピーリングは、単に「古い皮を剥がす」だけではなく、「肌が本来持つ再生能力を意図的に引き出す」ことで、内側から新しく、ハリのある美しい肌へと導く美容法なのです。

 

話題のハンドケアサロンでの血みどろピーリング体験

自宅ケアの前に、まずはプロが行うサロンでの施術がどのようなものかを知っておくことは大切です。専門のハンドケアサロンでは、安全かつ効果的にピーリングを行うためのノウハウが詰まっています。

サロンの最大のメリットは、「肌診断」です。手の甲の状態(乾燥、シミ、シワ、皮膚の薄さ、アレルギーの有無など)をプロの目で正確に見極め、その日のコンディションに最適なピーリング剤の種類や濃度、放置時間を判断してくれます。

施術手順と流れ

一般的なハンドケアサロンでのピーリング施術の流れをご紹介します。

  1. カウンセリングと肌診断
    まずはセラピストが手の甲の状態を丁寧にチェック。どのような悩みがあるか、アレルギーはないかなどをヒアリングし、施術内容を決定します。
  2. クレンジング・洗浄
    手の甲に残っている日焼け止めや汚れ、皮脂を専用のクレンザーで丁寧に洗い流し、ピーリング剤が均一に浸透するように準備します。
  3. ピーリング剤の塗布
    「血みどろピーリング」の薬剤(またはサロン独自のAHA/BHAピーリング剤)を、ハケなどを使って手の甲に素早く均一に塗布していきます。この時、ピリピリとした軽い刺激や、ムズムズとした感覚が出ることがあります。
  4. 放置(3分~10分程度)
    肌の状態や使用する薬剤によって放置時間を設定します。セラピストが肌の反応(赤みなど)を注意深く観察しながら、最適な時間を見極めます。
  5. 中和・拭き取り(または洗浄)
    指定の時間が来たら、ピーリング剤の反応を止めるための「中和剤」を塗布し、薬剤を無力化させます。その後、冷たいタオルやスポンジで丁寧に拭き取るか、洗い流します。
  6. 鎮静と導入
    ピーリング直後の肌は非常にデリケートです。冷却(クーリング)や鎮静効果のあるパックなどで肌を落ち着かせます。また、美容成分が最も浸透しやすいゴールデンタイムであるため、高濃度のビタミンCやヒアルロン酸などの美容液を導入(イオン導入など)することもあります。
  7. 保湿とUVケア
    最後に、高保湿のクリームやオイルで肌の水分が逃げないようにしっかりとフタをし、仕上げに日焼け止めを塗って施術完了です。

自宅でできる血みどろピーリングの方法

サロンでの施術は魅力的ですが、「もっと手軽に自宅で試してみたい」という方も多いでしょう。ここでは、自宅で安全に血みどろピーリングを行うための方法と、絶対に守るべき注意点を解説します。

【重要:必ずお読みください】
自宅での高濃度ピーリングは、大きな効果が期待できる反面、使い方を誤ると肌トラブル(赤み、かゆみ、ただれ、色素沈着など)を引き起こすリスクも伴います。以下の注意点を必ず守り、全て「自己責任」において行ってください。少しでも不安がある方、アトピー性皮膚炎や極度の敏感肌の方は、専門の皮膚科やサロンに相談することを強く推奨します。

  • 必須:パッチテスト
    使用する24~48時間前に、二の腕の内側など目立たない場所にピーリング剤を少量塗り、赤みやかゆみが出ないか必ず確認してください。
  • 傷口は避ける
    ささくれ、切り傷、あかぎれなど、小さな傷でも絶対に使用しないでください。激しい痛みを伴い、炎症が悪化します。
  • 指定時間を厳守
    「長く置けば効果が上がる」ということは絶対にありません。必ず製品の指定時間を守り、最初は指定時間より短め(例:3分~5分)から試してください。
  • 頻度を守る
    肌の再生には時間がかかります。製品によりますが、週に1回以上は行わず、最低でも1~2週間の間隔を空けてください。

必要な道具と材料

  1. ピーリング剤
    「血みどろピーリング」を試したい場合、「The Ordinary AHA 30% + BHA 2% Peeling Solution」が代表的です。ただし、これは非常に高濃度(AHA30%)であり、刺激も強いため、肌が強い人向けです。
    初心者の場合は、まずAHA(グリコール酸や乳酸)が5~10%程度配合された、洗い流すタイプの顔用ピーリング剤や、ハンド専用のピーリング製品から始めるのが賢明です。
  2. ハンドソープ
    手の洗浄用。
  3. 清潔なタオル、またはキッチンペーパー
    水分を拭き取る用。
  4. タイマー
    放置時間を正確に測るため。
  5. 高保湿ハンドクリームや美容液
    アフターケア用。
  6. 日焼け止めハンドクリーム(H365など)
    翌朝からのUVケアに必須。

自宅での実践手順(安全第一)

  1. パッチテスト
    (前日までに完了させておきます)
  2. 洗浄
    ハンドソープで手を洗い、手の甲の油分や汚れをしっかり落とします。清潔なタオルで水分を完全に拭き取ってください。(※肌が濡れているとピーリング剤が薄まり、また刺激を感じやすくなることがあります)
  3. 塗布
    ピーリング剤を適量手に取り、手の甲(指の関節まで)に均一に塗り広げます。この時、傷口やささくれには絶対に付かないよう注意してください。
  4. 放置
    タイマーをセットし、製品の指定時間(最初は3~5分推奨)待ちます。ピリピリとした刺激を感じることがありますが、我慢できないほどの痛みや強い赤みが出た場合は、すぐに中止して洗い流してください。
  5. 洗い流し
    ぬるま湯で、ピーリング剤が肌に残らないよう、徹底的に洗い流します。特に指の間やシワの部分は念入りにすすいでください。
  6. 鎮静・保湿
    洗い流したら、すぐに清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取ります。間髪入れずに、お手持ちの化粧水や美容液をたっぷりとなじませ、高保湿のハンドクリーム(この時点ではUVカット効果のない夜用でOK)を塗って、しっかりと肌にフタをします。
  7. 就寝
    ピーリングは肌に負担がかかるため、肌の再生時間である夜に行うのが最適です。

 

実際にやってみました!

手に血みどろピーリングを塗っているところ

「血みどろ」というだけあって見事な赤色にびっくりしますが、これは肌を鎮静させる目的で配合されている植物エキス「タスマニアンペッパーベリー」の天然の色素だそうです。

特にくすみがきになる関節部分に塗布してみました。ピーリング材は割とさらっとしているので、軽く馴染ませて5分おきます。私はピリピリしたり刺激を感じることもなく、特にトラブルありませんでした!


血みどろピーリングを手になじませたところ

左手だけピーリングした状態ですが、いかがでしょうか?
ほんのり左手の方が明るくなった感じがします。

ピーリング後の手
ピーリング後の手

 

1回でトーンアップし、肌質もつるんとしっとりしたので、これは定期的に続けてみたいと思います!

 

血みどろピーリング後のアフターケア

しかし、本当のハンドケアはここからが本番です。血みどろピーリングは、いわば「肌を丸裸にする」行為。古い角質が取り除かれた肌は、外部からの刺激に対して非常に無防備でデリケートな状態になっています。

この「アフターケア」を怠ると、せっかくピーリングをしても効果が得られないどころか、逆にシミが濃くなったり、肌荒れを起こしたりする最悪の結果にもなりかねません。ピーリング後の肌に最も必要なケアは、以下の2つです。

  1. 徹底した保湿
  2. 徹底した紫外線(UV)対策

ピーリング直後の夜は「保湿」に全力を注ぎ、そしてピーリング翌日の朝からは、この2つを同時に叶えるアイテムが活躍します。それが「H365 UV/ブルーライトプロテクトハンドクリーム」です。

秋冬は紫外線対策を忘れがちですが、手は意外と紫外線を浴びているので要注意です。

 

H365日焼け止めハンドクリームの効果と使い方

なぜ、ピーリング後のアフターケアとして「H365」が最適なのでしょうか。その理由は、ピーリング後のデリケートな手肌に必要なケアが1本で済むからです。

H365 UV/ブルーライトプロテクトハンドクリーム

理由1:絶対必須のUVケア (SPF20 PA+++)
ピーリング後の肌は、紫外線をブロックする角質層が薄くなっているため、普段の何倍も紫外線の影響を受けやすくなっています。この状態で紫外線を浴びることは、自ら「新しいシミを作ってください」と言っているようなもの。H365はSPF35 PA++という、日常の紫外線を防ぐには十分な数値を持ち、デリケートな肌をシミの危険から守ります。

理由2:ブルーライトカット効果
紫外線だけでなく、私たちが毎日浴びているスマートフォンやPCからの「ブルーライト」も、肌の奥深くまで到達し、色素沈着や乾燥の原因になると言われています。ピーリング後の無防備な肌は、このブルーライトの刺激も大敵です。H365はブルーライトカット効果も備えており、デスクワーク中やスマホ操作中も、あなたの手肌を守り続けます。

理由3:高保湿クリームとしての基本性能
ピーリング後の肌は、バリア機能が一時的に低下し、水分が非常に蒸発しやすい「乾燥警報」状態です。H365は、日焼け止めでありながら、保湿クリームとしての性能にも一切妥協していません。リッチな保湿成分が肌に潤いを与え、乾燥から守り、肌のバリア機能の回復をサポートします。

理由4:日中使いやすい使用感
ピーリング後のUVケアは「一度塗ればOK」ではありません。手を洗うたびに塗り直す必要があります。H365はベタつかず、サラッとしたテクスチャーで肌になじむため、日中何度も快適に塗り直すことができます。この「塗り直しのしやすさ」こそが、UVケアを継続する上で最も重要なポイントです。


まとめ

話題の「血みどろピーリング」は、正しく行えば手の甲のごわつきや、くすみを改善し、滑らかで透明感のある手元へと導いてくれる強力なスペシャルケアです。

しかし、その効果を最大限に引き出すためには、ピーリング後の「アフターケア」が何よりも重要です。古い角質を脱ぎ捨てたデリケートな肌には、「徹底した保湿」と「徹底した紫外線・ブルーライト対策」が欠かせません。

H365 UV/ブルーライトプロテクトハンドクリームは、その両方を一本で叶え、ピーリング後の敏感な手肌を守り抜く、まさに「お守り」のようなアイテムです。

自宅での「攻め」のピーリングと、H365による「守り」のアフターケア。この2つを正しく組み合わせて、あなたもサロン帰りのような美しい手元を手に入れてみませんか?

ブログに戻る