クリーンビューティーとは?その定義と背景
近年、美容業界で大きな注目を集めている「クリーンビューティー」という概念。これは、健康・環境・倫理の3つの観点から、成分や製造方法に配慮した化粧品を指します。なぜここまで注目されているのでしょうか?それは、企業側の責任としても環境に優しいものが求められるだけでなく、現代の消費者も「安心して使えるもの」「肌や環境に優しいもの」を選ぶ人が増えているためです。

クリーンビューティーの定義
国やブランドにより多少異なりますが、通常は下記の内容を指します。
「人にも環境にも優しく、安全性と透明性を重視した化粧品」
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有害成分を含まない(または極力排除)
パラベン、フタル酸エステル、合成香料、硫酸塩(SLS/SLES)など、肌や健康に悪影響を与えるとされる成分を避ける。 -
天然由来・植物由来成分の使用
原料の多くは植物や自然由来であり、オーガニック原料を使用することも多い。 -
動物実験を行わない(クルエルティフリー)
倫理的な観点から、動物実験を行わない製品とするブランドが多い。 -
サステナブルなパッケージ
リサイクル素材や詰め替え式容器など、環境への配慮がされている。 -
成分表示の透明性
パッケージや公式サイトにおいて、全成分を明記し、ユーザーに対する透明性を重視している。 -
肌へのやさしさ
敏感肌やアレルギーを持つ人でも使いやすい処方が意識されている。
従来の化粧品との違い
従来の化粧品は、美しさを実現することに重きを置いてきましたが、その過程で肌への刺激や環境汚染の原因となる成分が含まれていることもありました。一方、クリーンビューティーは、有害な可能性のある成分を極力排除し、自然由来や生分解性のある成分を採用しています。
クリーンビューティーコスメの基本的な成分
クリーンビューティー製品に使われる成分は、植物由来、オーガニック、天然由来が中心。シリコン、パラベン、合成香料などの「疑わしい成分」は使用を避け、代わりに肌にやさしい成分が選ばれています。そのため敏感肌の人でも安心して使える製品が多いのです。
環境配慮としてのクリーンビューティー
クリーンビューティーは、私たちの肌だけでなく、地球環境にも配慮しています。持続可能な原料調達、再生可能エネルギーでの製造、フェアトレードなど、社会的責任を果たす形で作られている商品も増えています。
環境に優しいパッケージ
多くのクリーンビューティーブランドは、リサイクル可能な容器や詰め替え可能なパッケージ、または生分解性の素材を積極的に採用しています。これはプラスチックごみの削減にもつながり、環境保護への貢献が期待されています。
ビーガン・クルエルティフリー製品の魅力
動物実験を行わないクルエルティフリーや、動物由来成分を含まないビーガン対応の製品も増えています。動物福祉に配慮した消費をしたい方にとっても、クリーンビューティーは魅力的な選択肢です。
使用者からの実際の体験談
クリーンビューティーに切り替えたユーザーの多くは、肌のトラブルが減った、肌が健やかに保たれるようになったと実感しています。また、気持ち的にも「安心して使える」ことが大きな満足感につながっています。
長期的な肌改善効果が期待できる
肌に優しい処方で継続的に使用することで、肌本来のバリア機能が高まり、肌質改善が期待できるのもクリーンビューティーの魅力です。
環境負荷軽減に貢献できる
サステナブルな選択をすることで、自分だけでなく地球環境にも貢献できます。「買い物は投票」と言われますが、こうした選択をする人が増えれば、社会全体の意識も変わっていくでしょう。
クリーンビューティー商品の選び方と注意点
クリーンビューティーコスメも様々なものが登場している今、どのように商品を選べばよいのでしょうか?
成分表の見方と避けるべき成分
パラベン、フタル酸エステル、合成香料などの成分は避けたいところ。クリーンビューティー製品の多くは、こうした成分を含まないことを明示しています。
認証マークで簡単に見分ける方法
「ECOCERT」「COSMOS」「Leaping Bunny」など、認証マークがついている製品は一定の基準をクリアしていることの証。厳しい条件をクリアした商品でないと認証を取得できないため、信頼できる製品選びに役立ちます。
1. ECOCERT(エコサート)
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発祥国:フランス
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特徴:オーガニックやナチュラルコスメの世界的認証機関。
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条件:
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成分の95%以上が天然由来
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パッケージも環境に配慮
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動物実験を行わない
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2. USDA Organic(米国農務省オーガニック認証)
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発祥国:アメリカ
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特徴:食品レベルの厳しいオーガニック基準が適用される。
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条件:
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95%以上がオーガニック成分
- 遺伝子組み換え成分を不使用
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3. Leaping Bunny(リーピング・バニー)
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発祥国:アメリカ・カナダ
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特徴:動物実験を一切行っていない製品に与えられる。
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条件:
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完全なクルエルティフリー(製品も原材料も動物実験なし)
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第三者による監査を受ける必要がある
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4. Vegan(ヴィーガン認証)
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発祥国:イギリス(The Vegan Society など)
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特徴:動物由来成分を一切使用していないことを示す。
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条件:
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原材料に動物由来のものが含まれていない
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動物実験を行っていない
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5. BDIH(ドイツ化粧品認証)
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発祥国:ドイツ
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特徴:自然化粧品に特化した認証。ヨーロッパで広く知られている。
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条件:
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合成着色料・合成香料・石油系成分を使用しない
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動物実験を禁止
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6. NATRUE(ネイトゥルー)
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発祥国:ベルギー
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特徴:製品のナチュラル度合いによって3段階で認証される。
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条件:
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ナチュラル、ナチュラル・オーガニック、オーガニックの3レベル
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生分解性や再生可能資源の使用を推奨
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注目すべきクリーンビューティーブランド
1. FEMMUE(ファミュ)
韓国発のクリーンビューティーブランドFEMMUEは、花の力に着目したスキンケア製品が特徴です。 例えば「ローズウォーター スリーピングマスク」や「アイディアルオイル」などは敏感肌でも安心して使える設計で、 ヴィーガン処方・合成香料不使用・動物実験なしという三拍子が揃っています。 ナチュラル処方でありながら高い保湿力と香りの癒しを与える点で、多くの美容家に支持されています。
2. ATHLETIA(アスレティア)
日本発のスキンケア&ライフスタイルブランド。農薬や化学肥料を使用しない独自の循環型農園で栽培したアシタバとシソを、各商品に使用しています。包装資材や印刷物には再生紙を使って、森林の環境保全にも配慮。年齢や性別にとらわれないスキンケアアイテムを販売しています。
3. THREE(スリー)
日本のブランドTHREEは、天然由来成分にこだわり、植物の力を最大限に活かしたスキンケア・メイクアップ商品を展開しています。 「バランシング クレンジング オイル」は人気のロングセラーで、90%以上が天然由来成分。 サステナブルな原料調達やパッケージへの配慮も含め、まさに日本を代表するクリーンビューティーブランドのひとつです。
4. WELEDA(ヴェレダ)
スイス生まれの老舗オーガニックブランドで、1921年の創業以来、自然療法の哲学に基づいた製品づくりを行っています。 代表的な「スキンフード」シリーズは顔にも体にも使える万能クリームで、 極度な乾燥や肌荒れに悩む人の間でロングセラーとなっています。 欧州の厳しいオーガニック認証「NATRUE」を取得している点も信頼できます。
5. H365(エイチサンロクゴ)
H365のUV/ブルーライトプロテクトハンドクリームは、100%自然由来成分で作られたメイドインジャパンのクリーンビューティーコスメ。 紫外線吸収剤フリーで、SPF値は日常使いにちょうど良いSPF20 PA+++を確保しながらも、 手肌へのやさしさを第一に考えた処方です。ブルーライトもカット、天然のラベンダーカラーでトーンアップ、エイジングケア成分も配合されている多機能エイジングケアハンドクリームです。
独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップ企業「ファーメンステーション」とコラボレーション。H365にはエイジングケア成分として、ファーメンステーション社が手掛ける岩手県奥州市の休耕田で作られたオーガニック米もろみ粕エキスが配合されています。田んぼは厳しいオーガニック認証をクリアしていて、トレーサビリティも明確です。


さらに通常箱が使用されるパッケージも紙袋に変更、チューブもバイオマスプラスチックを使用することで、環境に配慮した包材になっています。

クリーンビューティーの未来と今後のトレンド
進化するサステナブルビューティー
ナチュラルな成分を使用していると効果が弱いと感じられがちですが、高機能な処方でありながら環境に優しい製品が増えてきています。AIを活用した処方設計や、DNA診断によるパーソナライズ化粧品など、クリーンビューティーも最先端の技術と融合しながら進化を続けています。
業界全体での取り組みとその影響
大手ブランドもクリーンビューティーに参入し、社会的な潮流が加速。規模を問わず、企業の姿勢が問われる時代です。アメリカやヨーロッパだけでなくアジア市場でもクリーンビューティーが拡大中で、今後は化粧品を選択する際の基本的な選択基準として、ますます多くの人に受け入れられるでしょう。
顧客ニーズの変化と今後の展望
消費者は「何が入っているか」「どう作られているか」をより重視するようになりました。この流れはますます強まり、透明性のある商品が主流になると予想されます。かつては「意識が高い人の選択肢」というイメージもあったクリーンビューティーですが、 現在はもはやマスのものになりつつあります。LVMHなど大手化粧品グループもクリーンビューティーに注力し、 環境配慮や倫理的生産に力を入れるようになっています。 一方でユーザー側も、専用のアプリで成分表示をチェックしたり、透明性を重視する動きが定着してきました。 ブランドとユーザーの双方が高め合うように、今後もクリーンビューティーは成長を続けていくでしょう。