発酵スキンケアの秘密と発酵ハンドケアのススメ

発酵スキンケアの秘密と発酵ハンドケアのススメ

ここ数年、美容業界で大きな注目を集め続けているキーワードがあります。それが「発酵スキンケア」です。

古くから私たちの食生活を支えてきた「発酵」という知恵が、今、最先端の美容技術として再評価されています。ドラッグストアからデパコスまで、発酵成分を配合した化粧水や美容液を見かけない日はありません。

「肌に良さそうだけど、具体的に何が良いの?」
「種類が多くて、どれを選べばいいかわからない」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、なぜ今これほどまでに発酵スキンケアが支持されているのか、そのメリットと肌への効果を解説します。そして、数ある発酵成分の中でも、特に日本人の肌と親和性が高く、サステナブルな素材として注目される「米もろみ粕」の魅力に迫ります。

さらに、顔だけでなく、年齢が現れやすい「手元」にこそ取り入れたい発酵ハンドケアについて、H365ハンドクリームを例にご紹介します。自然の力とバイオテクノロジーが融合した奥深い世界を、一緒に探っていきましょう。

 

発酵成分の魅力とスキンケアへの影響

 

まずは、「発酵」がスキンケアにおいてどのような役割を果たしているのか、その基本的なメカニズムとメリットを紐解いていきます。

 

発酵とは何なのか?

発酵とは、微生物(酵母、麹菌、乳酸菌など)の働きによって有機物が分解され、人間にとって有益な物質へと変化するプロセスのことを指します。

身近な例で言えば、大豆が納豆になったり、牛乳がヨーグルトになったり、米が日本酒になったりする変化です。これらは単に味が変わるだけでなく、保存性が高まり、元の素材にはなかった栄養価が加わるという特徴があります。

スキンケアにおける発酵もこれと同じです。植物などの天然素材を微生物の力で発酵させることで、素材が持つポテンシャルを最大限に引き出し、肌にとってより効果的な形へと進化させるのです。

 

発酵成分が肌に与える効果とは

発酵成分が肌に良いとされる理由は、主に3つです。

1. 分子の低分子化による「浸透力」の向上

多くの天然成分は、そのままでは分子が大きく、肌の奥(角質層)まで浸透しにくいという課題があります。しかし、発酵プロセスを経ることで、微生物が物質を分解し、分子サイズを小さく(低分子化)してくれます。
これにより、肌への馴染みが格段に良くなり、成分が角質層のすみずみまでスムーズに届くようになります。

2. 栄養価の増幅と新成分の生成

発酵の過程で、微生物はアミノ酸、ビタミン、ミネラル、有機酸などを生成します。これにより、元の素材よりも栄養価が高まるだけでなく、発酵前には存在しなかった新たな美容成分が生み出されることもあります。
例えば、保湿因子(NMF)の原料となるアミノ酸が豊富に含まれるようになるのは、発酵スキンケアの大きな特徴です。

3. 肌への優しさと保存性

発酵によって生まれた成分は、天然の防腐効果を持つものも多く、パラベンなどの化学的な防腐剤を減らせる場合があります。また、微生物がアレルゲンとなる物質を分解することもあり、敏感肌の方にとっても刺激が少ない成分になる傾向があります。

 

人気の発酵スキンケア成分一覧

一口に発酵コスメと言っても、その成分は多種多様です。現在市場で人気のある代表的な発酵成分をいくつかご紹介します。

  • ガラクトミセス培養液:
    天然酵母の一種。ビタミン、ミネラル、アミノ酸をバランスよく含み、肌のトーンアップやキメを整える効果で有名です。
  • コメ発酵液:
    お米を麹菌や酵母で発酵させたエキス。日本酒由来の美肌成分として知られ、高い保湿力を誇ります。
  • 乳酸菌発酵エキス:
    皮膚の常在菌バランス(美肌菌)に着目した成分。肌のバリア機能をサポートし、揺らぎにくい肌を作ります。
  • 豆乳発酵液:
    イソフラボンを含む豆乳を発酵させたもの。ハリや弾力を与えるエイジングケア成分として人気です。
  • ビフィズス菌培養溶解質:
    紫外線ダメージによるDNA修復機能をサポートすると言われ、高級美容液によく配合されています。


発酵成分配合のコスメ トレンド

現在のトレンドは、「単なる発酵」から「独自の発酵」へとシフトしています。

例えば、ただの米発酵液ではなく、「有機栽培米」を使用したり、「特定の酵母」を選定したりと、ストーリー性やトレーサビリティ(追跡可能性)が明確な原料が好まれる傾向にあります。

また、SDGsの観点から、これまでは廃棄されていた素材(果物の皮や搾りカスなど)を発酵技術で美容成分として蘇らせる「アップサイクルコスメ」も大きな注目を集めています。環境に優しく、肌にも良いという "クリーンビューティー" の文脈で、発酵スキンケアは中心的な役割を担っています。

 

発酵が持つ保湿効果とアンチエイジング効果

発酵スキンケアの二大効果と言えるのが、「保湿」と「アンチエイジング(年齢に応じたケア)」です。

保湿効果:
発酵によって増える「アミノ酸」は、肌が本来持っている天然保湿因子(NMF)の主成分です。そのため、肌なじみが良く、水分を抱え込む力が非常に高いのが特徴です。表面的な潤いではなく、肌の内側から満たされるような保湿感が得られます。

アンチエイジング効果:
発酵過程で生成される抗酸化物質や、細胞を活性化させる成分は、酸化ストレス(肌のサビ)から肌を守り、ターンオーバーを整える働きが期待できます。これにより、シミ、シワ、くすみといった年齢サインにアプローチし、若々しいハリのある肌へと導きます。


米もろみ粕のスキンケアへの特別な魅力

数ある発酵成分の中で、H365が着目し、UV/ブルーライトプロテクトハンドクリームに配合しているのが「米もろみ粕」です。一般的な酒粕とは一線を画す、この特別な発酵成分について深掘りしていきましょう。

発酵した米


米もろみ粕とは?その生成と特徴

「米もろみ粕」とは、お米を発酵させてエタノールなどを抽出した後に残る固形分のことです。一般的に日本酒を作る過程で出る「酒粕」と似ていますが、発酵のプロセスや目的、管理体制において独自の特徴を持っています。

特にH365に配合されている米もろみ粕は、岩手県の休耕田を再生して育てたJASオーガニック米を原料とし、独自の発酵技術を用いて作られています。

通常、エタノール製造の過程で残る粕は産業廃棄物として処理されることが多いのですが、実はこの粕にこそ、発酵によって生み出された栄養素が凝縮されているのです。これを廃棄せず、化粧品原料としてアップサイクルしたのが「米もろみ粕エキス」です。

こちらが実際に奥州市にあるラボで見せて頂いた発酵しているお米と、米もろみ粕エキスとアルコールです。

発酵した米とエタノール、米もろみ粕エキス

米もろみ粕が肌に適している理由

米もろみ粕エキスには、肌にとって嬉しい成分が驚くほど豊富に含まれています。

まず挙げられるのが「セラミド」です。米由来のグルコシルセラミドは、肌のバリア機能を強化し、外部刺激から肌を守る重要な役割を果たします。さらに、20種類以上のアミノ酸が含まれており、これが高い保湿力の源となります。

また、お米由来の成分は、私たち日本人の肌と非常に相性が良いのも特徴です。昔から「米ぬか袋」で肌を磨いたり、「酒造りの杜氏(とうじ)の手は白い」と言われたりするように、お米と発酵の力は、日本人の肌を美しく保つための伝統的な知恵でもあります。

 

実際に試した人々の声と効果実例

米もろみ粕エキスを配合したスキンケア製品を使用した人々からは、多くのポジティブな反応が見られます。

  • 「しっとりするのにベタつかず、肌に吸い付くように浸透する」
  • 「乾燥でガサガサだった肌が、柔らかくふっくらとしてきた」
  • 「使い続けるうちに、肌のくすみが抜けて透明感が出てきた気がする」

これらは、発酵によって低分子化された成分が角質層深部まで届き、アミノ酸やセラミドが肌の土台を整えた結果と考えられます。特に乾燥肌や、季節の変わり目で揺らぎがちな肌質の改善に効果を感じる声が多く寄せられています。

 

他の発酵成分との比較とその優位性

他の発酵成分と比較した際、米もろみ粕のよい点は「バランスの良さ」にあります。

特定の成分だけを突出させた合成成分とは異なり、米もろみ粕はアミノ酸、セラミド、ビタミン、ペプチドなどが、自然なバランスで複合的に含まれています。これにより、保湿だけでなく、バリア機能強化、整肌、エイジングケアと、多角的なアプローチが可能になります。

また、H365の場合は、休耕田を活用し、ゴミを出さない循環型の製法で作られているという点は、環境意識の高い現代のユーザーにとって大きな付加価値となります。「自分の肌をきれいにすることが、環境保全にもつながる」というストーリーは、他の成分にはない特別な魅力です。

 

ハンドケアにおける発酵成分の重要性

ここまでスキンケア全般についてお話ししてきましたが、実はこの「発酵の力」こそ、ハンドケアに最も必要とされているものです。

H365の紹介

「H365(エイチサンロクゴ)」は、365日働く私たちの手を守り、慈しむために生まれたハンドケアブランドです。

最大の特徴は、先ほどご紹介したオーガニック由来の「米もろみ粕エキス」を贅沢に配合していること。さらに、紫外線吸収剤を使わずにUVカット(SPF20/PA+++)とブルーライトカット機能を持たせ、日中のあらゆるダメージから手肌を保護します。

ハンドクリームでありながら、まるで美容液のような成分構成で作られているのがH365のこだわりです。

H365 UV/ブルーライトプロテクトハンドクリーム


手肌に発酵成分が与える変化

なぜ、ハンドケアに発酵成分が必要なのでしょうか。

手は顔よりも皮膚が薄く、皮脂腺が少ないため、非常に乾燥しやすいパーツです。さらに、毎日の手洗いやアルコール消毒、家事による水仕事、紫外線への露出など、顔以上に過酷な環境にさらされています。

そのため、手肌は「最も年齢が出やすい場所」と言われます。

ここに、浸透力が高く、保湿持続性に優れた米もろみ粕エキスを取り入れることで、以下のような変化が期待できます。

  • 浸透保湿:表面だけでなく、内側からふっくらと潤うことで、シワっぽさが軽減される。
  • バリア機能サポート:手洗い後も乾燥しにくい、強い手肌を育てる。
  • トーンアップ:キメが整うことで、くすみがちな手元に透明感が生まれる。

H365は、単に油分で膜を張るだけのハンドクリームではなく、発酵の力で肌そのものの体力を底上げするようなケアを目指しています。

 

ファーメンステーション社とのコラボレーション

H365に配合されている米もろみ粕エキスは、発酵技術で循環型社会を目指すスタートアップ企業「ファーメンステーション」とのコラボレーションにより供給されています。

大谷選手の地元でもある岩手県奥州市の休耕田を再生して有機米を育て、それを独自の発酵・蒸留技術でエタノールや米もろみ粕へと加工する。その過程で出る残渣(残りカス)も家畜の餌として活用し、一切のゴミを出さない完全循環型のものづくり。

H365を使うことは、この美しい循環の輪に参加することでもあります。手肌への効果はもちろん、その背景にある「作り手の想い」や「環境への配慮」もまた、H365が選ばれる理由の一つです。

岩手県奥州市の田んぼ


購入者の口コミとその評価

実際にH365を使用したお客様からは、このような声が届いています。

「日焼け止め効果があるのに、キシキシせず、美容液のようにしっとり馴染む。米もろみ粕のおかげか、使い始めてから手の甲のキメが整ってきた気がします。」(30代 女性)

「ベタつかないので仕事中でも使いやすい。発酵成分が入っていると聞いて独特な匂いがするかと思ったら、とても洗練された良い香りで癒やされます。」(40代 女性)

「休耕田を活用しているというストーリーに惹かれて購入しました。自分のハンドケアが環境貢献につながると思うと、毎日塗るのが楽しみになります。」(50代 女性)

機能性だけでなく、発酵成分ならではの使用感の良さと、ブランドの背景にあるストーリーへの共感が高い評価につながっています。

 

正しい発酵スキンケア商品の選び方

発酵スキンケアの人気に伴い、多くの商品が溢れています。その中から、本当に自分の肌に合い、効果を実感できるものを選ぶためのポイントを解説します。

自分の肌に合った発酵成分の探し方

発酵成分と一口に言っても、その原料によって特徴が異なります。自分の肌悩みに合わせて選んでみましょう。

  • 乾燥・敏感肌の方:
    米発酵液、米もろみ粕など「お米由来」のものがおすすめ。セラミドやアミノ酸が豊富で、肌のバリア機能をサポートしてくれます。
  • くすみ・透明感が欲しい方:
    ガラクトミセスなどの酵母エキス系。古い角質へのアプローチや肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。
  • ハリ・弾力不足の方:
    大豆発酵液や乳酸菌発酵エキス。イソフラボンや菌活発想で、エイジングケアに適しています。


商品選びで注目すべきポイント

1. 配合量と順序
成分表示を見て、発酵成分がどのあたりに記載されているか確認しましょう。成分表示は配合量の多い順に記載されます(1%以下は順不同)。上位にあるほど、その成分の効果が期待できます。

2. 原料の品質
「どのような素材を発酵させたか」が重要です。オーガニック栽培された植物や、産地が明確な原料を使用しているブランドは、品質管理も徹底している傾向があります。

3. 抽出方法・製法
同じ発酵原料でも、熱を加えるか、どのような菌を使うかで成分が変わります。独自技術やこだわりを持って抽出しているメーカーのものは、成分の活性が保たれている可能性が高いです。


発酵成分表示の読み方ガイド

パッケージ裏面の成分表示で、以下のような名称を探してみてください。

  • 〇〇発酵液(サッカロミセス/コメ発酵液 など)
  • 〇〇培養溶解質(ビフィズス菌培養溶解質 など)
  • 〇〇粕エキス(酒粕エキス、米もろみ粕エキス など)
  • 〇〇培養液(ガラクトミセス培養液 など)

H365の場合は、「(アスペルギルス/サッカロミセス)/コメ発酵粕エキス」といった表示で、米もろみ粕エキスが含まれていることが確認できます。


効果を最大限に引き出す使用法

発酵コスメの効果を高めるちょっとしたコツをご紹介します。

温めてから塗る:
発酵成分は肌馴染みが良いのが特徴ですが、手のひらで少し温めてから塗布することで、さらに浸透力が高まります。

ハンドプレスの徹底:
パパッと塗るのではなく、じっくりと肌に押し込むようにハンドプレスを行いましょう。成分を奥まで届けるイメージで行うのがポイントです。

ライン使いの検討:
特に気に入った発酵成分があれば、化粧水、乳液、クリームとラインで揃えることで、相乗効果が期待できる場合があります。

誤った選び方とそのリスク

発酵成分は一般的に肌に優しいですが、稀に「好転反応」と「肌荒れ」を混同してしまうケースがあります。

発酵成分には古い角質を剥がれやすくする作用があるものもあり、使い始めに一時的に肌がピリついたりすることがあります。しかし、赤みや痒みが続く場合は、肌に合っていない可能性があります。特に「〇〇アレルギー」をお持ちの方は、その原料(大豆や小麦など)由来の発酵成分には注意が必要です。

また、発酵コスメは「腐りやすいのでは?」と心配されることもありますが、現在は防腐技術もしっかりしています。ただし、直射日光や高温多湿を避け、開封後は早めに使い切るのが鉄則です。

発酵スキンケアは、一過性のブームではなく、自然の力と科学が調和した、理にかなった美容法です。

特に、日本人の肌と心に響く「お米」の発酵パワーを凝縮した米もろみ粕は、乾燥やエイジングサインに悩む現代人の強い味方です。顔のケアと同じくらい、大切な手肌にも発酵の恵みを取り入れてみませんか?

H365 UV/ブルーライトプロテクトハンドクリームで、使うたびに美しくなる、新しいハンドケア習慣をぜひ体験してください。

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